仏歯寺は 仏陀の歯 が祭られているという。
「えー? お寺に入るのに手荷物の安全チェック? 煙草の持ち込みも駄目?」
仏歯寺はまるで聖地みたいな感じですね。 ボディチェックまであって・・・・。
「うーん・・・。 お寺というより、何か宮殿のような・・・」
道の傍には沙羅双樹(さらそうじゅ)の樹。 花と実が同時にあるのは珍しい。
仏歯寺は本当に大きな宮殿に入っていく感じです。
「仏陀の歯は2階に安置されていますよ」
実際の現場の状況は下の写真を見てもらった方がいい。
木の床にビッシリと人が座り込んでいるので、祭壇を通り過ぎるにはその方たちをかき分けるように、歩いて行かないと通れない。
日本人の感覚では、座り込んで祈っている人の前を横切るというのは無礼千万。 しかし、スリランカの人は全く気にしていない様子。
「しかし、凄い熱気というか、熱心に祈るもんだな・・・・・」
祭られてる仏陀の歯には、ナガ~イ スリランカの歴史が刻まれている。
ガイドのGさんの長い説明によると、そもそもスリランカに仏陀の歯がもたらされたのは、4世紀頃に・・・・・。彼の話は延々と続くのですが、歴代のシンハラ王朝は都を移動する場合、必ずこの仏陀の歯を持って移動したらしい。
「日本でいえば三種の神器みたいなもんやな・・・・」
要するに、仏歯が王権の正統性の証しとされ、当初はアヌラーダプラ、次はポロンナルワと、王都が移動するとともに仏歯も移動し、現在はキャンディに祭られているということらしい。
「この仏陀の歯は何時もここに安置され、年に一度だけ、ペラヘラ祭の時に象の背中に載せられ、行列が町を練り歩くのです」 スリランカ観光ではこのベラヘラ祭りの期間に出掛けるのがいいのかもしれません。
「この場所が仏陀の歯の神輿を出す儀式の場所ですよ」
仏陀の歯。 これはもう仏教の祈りというより、神様を祈る感じになっているようですね。
余談ですが、ペラヘラ祭はシンハラ暦のエサラ月(新暦7-8月)に行われ、雨乞いの祭りという意味もあって、この祭りが終わるとこの地方は雨季に入るらしい。 今回は既に祭りは終わっていましたが、今年は雨が少ない状態らしい。
キャンディの仏歯寺立派ですね。
信者が熱心に祈っていますね。
沙羅双樹は花と実がなっていて珍しく一度見てみたいです。