シギリア・ロックの岩壁に描かれた女性の壁画 「シギリアレディ」
「この絵を摸写してみようか・・・・」 と、しばらく絵を描いていました。
「うーん、こんなもんかな・・・・」 やっと完成しました。
シギリアロック、まだ記憶に新しい?
そうそう、原野にそそり立つ200mの岩山。 頂上に6世紀の宮殿跡があった場所。
そうそう、最初のスケッチも載せました。
「どうも顔の感じが現地風じゃない。 どうも表情が違う・・・・」
目と眉を何度描きなおしても、壁画のスリランカ風の感じにならない・・・・・。
「もうしょうがないから、色を着けてみよう」
よく復元画で、綺麗すぎてどうもイマイチという絵があります。
「あれはしょうがないのかもしれない。 絵具も違うし、時間を経た汚れは表現がしようがない。 しかし、俺がみたシギリアレディの印象と程遠い・・・」
とにかく岩壁に描かれたシギリアレディ。 何とかその雰囲気を出そうと苦労を重ねた結果が冒頭の絵になりました。
「もうチョット汚れた感じを出すかな・・・。 でもシギリアレディの顔に剥がれた傷を描きこむ気がしないな・・・。顔の表情はもうちょっとスリランカ風にならないかな・・・・」
切がありませんね・・・・。
どうですかね、冒頭のシギリアレディの絵。
摸写と云いながら、結局は 私が描いたシギリアレディ ですかね。
人間を描く機会が殆どなかったので、無理があったのかも。
人間の顔って難しいですね。 種族、年齢、表情・・・・。 特に目が難しい・・・・。
余談ですが、日本の安倍首相がスリランカを訪問。
そのニュースの中で、1951年のサンフランシスコ平和会議の時、分割案や倍賞などの厳しい意見が多かった中、スリランカの代表の日本支援の演説によって、日本の独立が達成されたという話がありました。 見られた方も多いと思いますが・・・・。
実はこのスリランカの旅の最初に、添乗員さんと現地ガイドさんからも同じ話を聞いていました。 恥ずかしながら、私はその事を知りませんでした。
現地ガイドのGさんの話では、スリランカ代表のシュワルダナ蔵相(のちに大統領)が 同じ仏教徒として、ブッダの言葉を引用して、以下のような趣旨の演説をされたそうです。
「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」
そして、日本に対する賠償請求を放棄すると宣言したそうです。
この演説で、会議の雰囲気が一挙に変わり、日本は分割もされず、独立を達成したという。 スリランカは日本の恩人なのですね・・・・・。
壁画の模写が綺麗に描かれていますね。
顔が現代的になっているのは仕方がないのでは
周りに見慣れた顔になったり自分の顔に似るといいます。