「こりゃ観光用で、此処に住んでるわけじゃないな~」
草原にポツンと一軒の民家。 乗馬した観光客が立ち寄る形です。
まー、一応見学ですから中を覗いたのですが、サービスの薄いバター茶が。 まるでパオの接待所的雰囲気。ちゃんと生活用具は並べてあったのですが・・・。
「そうか、フェルトで覆われているので、天井は開閉式で明かりが入るんだ」
日本の観光地でも 古民家 など観光用の民家? はどこか味ケシですよね。
このパオ訪問も、そんな感じでしたね。
この家族が本当に生活しているのは、隣にある家屋。
「ちょっと中にはいっていい?」 ノコノコと人の住んでる家の中へ・・・。
この屋のモンゴル人のオジサンが素朴で面白い人でしたね。
「俺の家の中も見せてやるよ」 とばかり(言葉は通じなくとも態度で判る) 私の手を引っ張りように次の部屋へ。
草原に暮らすモンゴル人の子供は、大きくなると(小学校高学年か中学生)学校の寮に入るようです。 ついでに、モンゴル人ガイドのK君に聞くと、中国語は小学5年生から習い始めるらしい。 日本で英語を勉強するのとよく似ているとのこと。
「モンゴルの子供は大変なんだな~・・・」
日本の子供達の塾通いとは違いますね。 厳しいのですね、現実は。
ついでにオジサンの後について、炊事場まで。
家の外に出ると、何やら面白いものが。
その横には熱源。 牛の糞の乾燥物。
「そうだよな・・・。 こうすれば草原でも生きていけるよな・・・・」
余談ですが、この草原のモンゴル人。 中国人観光客で現金収入を得ているわけですが、どこか溌剌とした感じがない。 モンゴル人と言えば、ジンギス・カンの騎馬軍団をイメージしてしまうのは時代錯誤なんでしょうが、現在の内モンゴルのモンゴル人は、 本来の姿をしていない との感じを抱いてしまいました。
日本で言えば、戦後の占領軍の統治がズーと続いているような・・・・。
この地の豊富な地下資源は、これから誰が利用していくでしょうね・・・・。
中国は西のウイグル自冶区、南のチベット自冶区、そして北のモンゴル自冶区などなど、多くの異民族を抱えています。 少し堅意地を張っていないと、国土の半分以上が分散してしまいます。 ソ連邦が崩壊したように。
日本と尖閣諸島でもめていますが、それは少しでも領土問題で弱気になると、国が崩壊の危機に至るきっかけになるかもしれないからではないでしょうかね・・・。 中国の歴史からみても、中国全土は決して一枚岩のように盤石ではありませんからね・・・。
その辺の中国側の気持ちというか、機微を感じとらないといけない。 中国の強気の発言の裏を見てやらないと・・・。 中国側の本音は、尖閣諸島は曖昧な形がいいのでは・・・。 日本は実行支配をし、中国はそれを非難し続ける・・・。
すこし考え過ぎですかね・・・