「明代と言えば、日本では室町時代か・・・・」
「中国では古い寺が少なくなっていて、一見の価値があると思いますよ」
チャンとこのツアーの観光ルートに入っているのですが、K君は言い方が上手いんです。
この山がちな地方のチョットした中心地の平武の町。 人口数万の小さな町です。
「このお寺は、もともと地元の豪族が北京の紫禁城を真似て作った宮殿だったんですが、生意気なことをすると中央政権から睨まれるので、お寺に改装した経緯があります」
確かに構えは小さな町のお寺にしては立派過ぎる感じですが・・・・。
「どうしたの? 現在また改装中?」
そうでした、この四川省は大きな地震に見舞われたんですよね・・・。
(帰路にその様子を見ることになります)
確かに紫禁城の真似をしようとした感じのお寺ですね。
これも変なものですね・・・。 日本の天皇即位の時に見たような・・。
もっと面白いのは、これはまるでコマのように廻るのです。
そう、チベット仏教の マニ車 みたい。 もっと山へ行けばチベット族の世界ですからね。
一応? このお寺は千手観音が有名らしいのですが・・・
仏像の感じが日本と異なるのは、その顔つきが違うからですかね・・・。
釈迦三尊だと思うのですが・・・。 なんとなく雰囲気が異なる。
そうそう、このお寺を守る四天王。 チョット中国らしい顔をしていますよ。
確かにこれまで見た中国のお寺は、なんとなく道教っぽいものが多かったような気がします。
仏教と道教の違いがイマイチ判っていないので、よけいにそう思うのかも。
この古いお寺からは道教の匂いがしませんね・・・・。
久し振りにバスを降りたので、しばしこのお寺をウロウロ。
次は お堂に差し込む太陽の光が綺麗だったので、点描ふうに。