さて、いよいよ四川の観光になるのですが、移動は全て専用のバス。
チャンと冷暖房つきですし、特に問題はありません。
中国旅行というと、昔はひどいバスもありましたが・・・・
「やっぱり渋滞にひっかったな・・・・」 と中国人ガイドのK君。
K君によると四川省は全国で3番目の自動車保有の省らしい。
四川省は人口8千万人余。重慶が北京や上海と同格の特別市になる前は、重慶も含めて人口は約1憶2千万人で、ほぼ日本と同じ人口を持つ省だったんですね。
町並みは上海や北京より落ち着いていますね。
成都は人口が8百万人の大都会なんですが、何処となく田舎風というか、沿岸地方の大都市がガラスでキラキラする高層ビルが多いのに比べると、全体にゆったりしています。
それでも郊外ではやっぱりビル建設が多いですね。 ここでも不動産バブルの傾向がありますね。
そこで マンション離婚 の話になるのですが・・・・。
前にも紹介したように、我々の中国人ガイドのK君は日本に留学して10年も暮らしたので、日本語は勿論ですが、日本人の感覚を持ち合わせています。
「私はとにかくよく喋りますから・・・・・」 と、自分で宣言した通り、バスで移動している時間の半分以上はマイクを持って喋り続けます。
その日の話題は中国の不動産バブルの話。
日本でも中国が不動産バブル状態で、北京五輪と上海万博が終わったら、きっとバブルがはじけて、中国は不況に突入するだろうと予想されています。
少し長くなりますが、K君の見解を拝聴しましょう。
1.中国の住宅事情はこれまでよくなかったし、農民籍の人が都市に押し寄せてマンションを欲しがることもあり、需要が多いことは事実である。 平均給与が月4万円で日本と同じぐらいの2千万円のマンションを買うのだから、如何に住宅需要が旺盛か判る。
2.住宅購入の借入金利は5%であったが、マンション価格は年20%の値上がり状態が続いた。 そこで、借金してもマンションを買っておいた方が得だ という考えが出るのは当然。
中国政府は発表しないが、彼の個人的見解では、中国の不動産需要の30%~50%は投資目的のものと思われる。
3.政府は投資目的のマンショク取得を抑えるため、二つ以上のマンション購入家族には、自己資金比率を上げさせるとか、金利を上乗せする方策を実施。 中国の銀行は全て国営なので、こうした政策は取りやすい。
4.そこで マンション離婚 の話が出てくる。
上に政策あれば、下に対策あり。 中国人お得意のお話で、夫婦が偽装離婚すれば、それぞれがマンションを購入出来る。 マンション投資のために離婚手続きをするというわけだ。
ほんまかいな? イヤイヤ、中国人ならやるかも知れんな・・・・
5.しかし不動産投資を抑え込むと、経済全体が不況に落ち込むので、そのかじ取りが難しい。日本の不動産バブルがはじけたようなことは避けたいのが、中国政府の考え方。
ちなみにK君は経済学士。 なかなか説得力があるように思うのですが・・・・。
バスはドンドン南下して、峨眉山へ向かいます。
周囲は全て畑か田圃が広がっています。 四川が豊かな地域だと実感できますね・・・・
車窓からの写真ですから、腕の悪さも加わって見難いものいが出てきますが・・・
感じとしては、成都を中心に南北200キロ、東西100キロぐらいの平野は、殆どが畑か田圃が広がっています。
四川平野は、日本の関東平野の4~5倍の広さを持つ、豊かな場所みたいですね・・・。
峨眉山は成都の南約150キロぐらいでしょうか。 少し山が出てきます。
それでも水田が広がっています。
さー、いよいよ峨眉山の観光が始まります。