四川省は日本の面積の1.5倍弱と広く、中央部の四川平野は見渡す限りの平原ですが、周囲は結構高い山が多い。 そんな四川の中をバスでエンコラと走ってきました。
「今回の旅はきつかったね・・・・」
「そうですね・・・・。恐らく日本の青森から九州まで走った感じでしょうかね」
今回の旅の美人添乗員のOさん。 気楽に言ってくれますね・・・・
とにかく、中国・四川省の旅の様子を順次まとめて行きますが、とにかく疲れたた(歳のせいですね)ので、少しずつ、ゆっくりと・・・・・
中国人ガイドのK君。 名古屋大学卒で日本に10年暮らした苦労人。まだ30歳。
彼の第一声が 「蜀犬吠日」
これは四川(蜀の国)の天候は何時も曇り空で、珍しく太陽が顔を覗かせると犬がビックリして、太陽に向かって吠えるという意味なんですが、四川省の気候を上手く表現しています。
下の写真は天気の良かった成都の朝を撮った絵。
ドンヨリとしてガスが掛かったような状態ですが、これが何時もの姿らしい。
四川の天候が曇りがちなのはその立地条件にあるようです。中国の地図ですが・・・。
意外と四川省は南にあります。台湾とほぼ同緯度ですから、亜熱帯に近い位置です。
四川省の南は雲南省。ミャンマー・ラオスへとつながりますから、当然南から湿った空気が流れてきますね。これが四川の空の霧の原料?ですね。
この湿った空気が周囲の高い山に遮られて、四川平原に漂うことに。
北は甘粛省などシルクロードへ向かう河西回廊の乾燥地帯。四川省の北側の山に遮られて、湿った空気が越えて行かないんでしょうね。
西はチベット高原と青海高原。これまた4千メータを越える乾燥地帯ですね。 殆ど雨も降りませんね。
東は張家界などの岩山が多い貴州省。そんな山を突き抜けて長江三峡の流れ。
実は私は北の甘粛省もチベットも貴州省や三峡も旅してきましたので、その自然条件の厳しさは実感しています。ホントに厳しい自然条件です。
そんな地域の中で、四川省・蜀の国は飛びぬけて豊かな平野と水に恵まれています。
「確かに蜀の国は ” 天府之国 ” と言われるのがよく判るわ」
中国は黄河沿いの華北平野を中心とした動きで歴史が語られています。
しかし、山に囲まれた四川・蜀の国も華北に準じる豊かな地域なんですね・・・。
「上海や天津などつい最近になって発展した地域です。昔は中国の中心はもっと内陸寄りだったんですよ」とガイドのK君。 彼は重慶の人だけど、ホントにそうだったんでしょうね。
さてさて、前置きが長くなりました。
今回の旅ですが、下の地図が四川省の概略図。中国語ですが・・・・
中心は省都の成都。人口8百万人の大都会です。
旅の行程は、成都から南の仏教遺跡の峨眉山、楽山へ。 そして、反転して北の九寨溝・黄龍を見て、成都に帰ってくるというコースです。
殆どが山の中を延々とバスで走り、4千メータ超の峠を越えて行く、なかなか大変な行程でしたね。ですから 高山病 との闘いの旅でもあったわけです。
次回以降は行程順に少しずつ旅行記風に・・・・。
四川省から帰宅されたのですね。
青森から九州までの距離を移動すると疲れますよね。
日本語の分かるガイドさんだと安心ですね。
写真の整理が出来たらまた見せてくださいね。