「月落ち烏啼き霜天に満つ、江楓漁火愁眠に対す、姑蘇城外 ” 寒山寺 ”、 夜半の鐘客船に到る・・・・」
なぜかこの漢詩は有名ですね。政治家でもある張継が都落ちして蘇州に来て読んだ詩なので、切なさみたいな感じが出てるからでしょうか・・・。
この漢詩に読まれた 寒山寺 にやってきました。
寒山寺は、6世紀頃の開山らしいのですが、幾度も火災に遭って、現在の物は100年前ぐらいの建物らしい。
「どうも違うな~・・・・」 また始まりました。私の24年前の追憶。
「寒山寺の入り口のイメージが違う」
(24年前の楓橋から写真。楓橋も24年前と違ってましたが・・・)
(現在の同じ場所の写真)
お寺の中の様子も随分違います。
しかし、24年前の追憶を繰り返していても楽しくないですから、この辺で止めておきましょう。
寒山寺は明るくなりました。文化大革命の影響を受けて暗かった堂内も、伸びやかな感じ。
イチョウの黄色が綺麗でしたね。五重塔や鐘つき堂とイチョウのコラボがいい。
お堂の裏手は意外と静かでいい雰囲気でした。
寒山寺の売りは何と言っても張継の漢詩。
その漢詩の石碑の拓本や、著名な人の書があります。私が一番気に入ったはこのお寺の管長さんが書いた書。やっぱり中国の書はいいですね~。
寒山寺のもう一つの売りは鐘。 NHKもここの除夜の鐘を放映したとか。
鐘つき堂の前にもう一度廻って来ました。
「さー、鐘を突くぞ!」 お堂に入るのに ” ピョー(票) ” が要るのですが・・・
「他不在!」 入場券を売る係の人がいません。自動機にしておけばいいのに。
お堂の中は思ったより狭い。とにかく力を込めて・・・。
私の後の中国のオバサン。 「もっと強く打たなくっちゃ」 と中国語じゃなくてボディランゲージで伝えると、彼女も力を入れて ” ゴーン ”
「好(ハオ) 好 ! 」
蘇州へ来ると、必ず観光客の方は寒山寺に立ち寄られますね。是非 鐘つき堂で ” ゴーン ” とやってください。