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 中国江南の旅   蘇州寒山寺   12.2

― 晩唐の詩人張継が詠んだ<楓橋夜泊>
「月落ち烏啼き霜天に満つ、江楓漁火愁眠に対す、姑蘇城外 ” 寒山寺 ”、 夜半の鐘客船に到る・・・・」

 なぜかこの漢詩は有名ですね。政治家でもある張継が都落ちして蘇州に来て読んだ詩なので、切なさみたいな感じが出てるからでしょうか・・・。

 この漢詩に読まれた 寒山寺 にやってきました。
 寒山寺は、6世紀頃の開山らしいのですが、幾度も火災に遭って、現在の物は100年前ぐらいの建物らしい。

 「どうも違うな~・・・・」 また始まりました。私の24年前の追憶。
 「寒山寺の入り口のイメージが違う」
 (24年前の楓橋から写真。楓橋も24年前と違ってましたが・・・)
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 (現在の同じ場所の写真)
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 お寺の中の様子も随分違います。
 しかし、24年前の追憶を繰り返していても楽しくないですから、この辺で止めておきましょう。

 寒山寺は明るくなりました。文化大革命の影響を受けて暗かった堂内も、伸びやかな感じ。
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 イチョウの黄色が綺麗でしたね。五重塔や鐘つき堂とイチョウのコラボがいい。
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 お堂の裏手は意外と静かでいい雰囲気でした。
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 寒山寺の売りは何と言っても張継の漢詩。 
 その漢詩の石碑の拓本や、著名な人の書があります。私が一番気に入ったはこのお寺の管長さんが書いた書。やっぱり中国の書はいいですね~。
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 寒山寺のもう一つの売りは鐘。 NHKもここの除夜の鐘を放映したとか。
 鐘つき堂の前にもう一度廻って来ました。
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 「さー、鐘を突くぞ!」 お堂に入るのに ” ピョー(票) ” が要るのですが・・・
 「他不在!」 入場券を売る係の人がいません。自動機にしておけばいいのに。

 お堂の中は思ったより狭い。とにかく力を込めて・・・。
 私の後の中国のオバサン。 「もっと強く打たなくっちゃ」 と中国語じゃなくてボディランゲージで伝えると、彼女も力を入れて ” ゴーン ”
 「好(ハオ) 好 ! 」
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 蘇州へ来ると、必ず観光客の方は寒山寺に立ち寄られますね。是非 鐘つき堂で ” ゴーン ” とやってください。
by takeshi_kanazaw | 2010-12-06 15:43 | 中国江南の旅 | Comments(0)

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by takeshi_kanazaw