皆さんは「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」という孫子の中に出てくる言葉をご存じですね。 仲の悪い者同士が一緒に行動すること なんですが、この一帯は昔 呉 の国だったんですね。 蘇州を中心とする 越 の国と仲が悪く、戦争ばかりしていたらしい。
そこで「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」という言葉が生まれました。 意味は、復讐の為に耐え忍ぶこと、また、成功するために苦労に耐える なんですが、呉の国王が苦労して越に復讐する故事に由来する言葉ですね。
もう2500年も前の話ですが、この二つの言葉は現在の日本でも盛んに使われています。
ご年配の方はこうした中国のお話をよくご存じですが、昔から日本では中国からの情報が多くもたらされていたということでしょうね。
さてさて、江南の旅は二日目の午後、杭州の銭塘江へやってきました。
この銭塘江は杭州湾へ流れ込む大河ですが、大逆流 が有名です。 アマゾンのポロロッカと同じ現象ですが、中国では海嘯(かいしょう)と呼び、年に一度旧暦の8月の満月の日に発生するらしい。
この海嘯を見物する人が波にさらわれることも多く、非常に危険なことでも有名。
インターネットでそのビデオを見つけました。( ここ をクイック)
この銭塘江の怒りを鎮めるために建てられたのが、六和塔( りくわとう)。
「せっかく来たんだから、塔に登ろうよ」
「7階あってエレベーターもないですよ。220段の階段を登れますか?」
登れますか と言われると 登りたくなるのが人情。
30元(一元は14円)の入場料を払って、六和塔へ。
「ふーん・・・。確かに高そうだな・・・・」
この塔は外観が13階に見えます。少し霧が出ていて、午後の日差しが朝日みたいですが・・。
一番上まで登りましたよ。 年寄りの冷や水? しんどかった!
海外のパック旅行では、あまりいい写真が撮れない。時間がないうえに、場所も選べない。
もっと落ち着いて撮れば、少しはましな絵が撮れそうですが・・・
少しでも中国らしい、しかもいい絵を撮るつもりではチャレンジしてるんですが・・・。
バスは急いで次の目的地の 西湖 へ向かいます。