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 中国江南の旅  魯迅の生家  11.27

 清朝末期から辛亥革命の頃の中国人作家 魯迅 さんは、紹興市出身なんですね。
 本名は周樹人、魯迅というのはペンネームだそうです。

 青年期に日本の仙台医学専門学校に留学、作家活動は主に上海の日本人租界付近で行われたとのことで、日本人の支援者もいて、何かと日本との関わりの深い人らしい。
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 (上の写真は上海の魯迅記念館で撮ったものです)

 阿Q正伝 という短編の名前が思い出されますね。中国で日本語訳の本を買って(20元)、帰りの飛行機で読みましたが、一種のパロディで、阿Qという最下層の男を通して当時の中国人の思想の古さを皮肉っています。
 ただし基本は阿Qを愛するべき人間に書いてますし、中国人が好きなんですね。

 「俺は魯迅さんが好きだな~。だって像や写真を見ると、何時もタバコを吸ってるもの」
 「オキャクサン タバコスキ? ロジンサンハ 56サイ ハイガンデシンダヨ。 タバコヨクナイ」

 まー、タバコの話は別にして、魯迅さんの生家は元高級官僚の家で、父の代で没落。でも生家は裕福な家だったらしく、立派な構えでした。
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 家の中は当時の面影をそのまま残しています。
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 そうそう、何処かで写真を見たことがあるような・・・。
 魯迅さんと祖母の像ですが、当時はまだ弁髪だったんですね・・・。
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 魯迅さんの生家の 百草園 。この百草園が彼の本によく出てくるのだそうです。
 後ろの民家は現代の隣家の姿で、観光施設ではありません。
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 生家の中庭では何かアトラクションが・・・。
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 我々観光客は、観光化された場所しか行けませんが、周囲の街の様子は中国の田舎町風ですし、農村へ行けば、まだのどかな雰囲気が残っているかも知れません。 

 魯迅さんが生きた1900年前後は、日清・日露戦争があり、中国の辛亥革命の時代ですが、魯迅さんは、清朝末期のまだ古いたたずまいの水郷の町 紹興 が好きだったんでしょうね・・・。
by takeshi_kanazaw | 2010-12-06 15:57 | 中国江南の旅 | Comments(0)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw