「五重塔は国宝らしい。でも何処にあるのかな~」
山の中の道を適当に車を走らせ、時には土地の人に道を聞きながら・・・。
でも日本はいいですね。なんてたって標識は日本語だし、日本語が通じる?
山門というか鳥居みたいなものを抜けて、山道を下っていったところに五重塔があるらしい。
どうもこの羽黒山は神社とお寺が同居していたようですね。
写真はまるで階段を登るように撮ってありますが、下ったのです。
「あれ? これは社じゃん。 お寺じゃないじゃん」
階段を下ったところに、八尾万の神の小さな御社が並んでいます。
しばらく歩くと、今度は上り坂です。
どうも昔はもっと多くの御社やお寺の本堂があったようですが、神仏分離でお寺の多くが廃棄されて、五重塔だけが残ったようです。そのため、イマイチ配置のバランスが判らない。
それにしても大きな杉の木に囲まれて、いい雰囲気です。
突然、ホントに突然といった感じでしたが、五重塔が現れました。
「うーん・・・。 こりゃいい。 これは本物だ・・・」
奈良の法隆寺、興福寺、薬師寺などの五重塔より、この羽黒山の五重塔の方がいいですね。
たまたま陽光が降り注いできましたし、殆ど観光客はいなくて静かです。
「気に入ったね。この五重塔は気に入った」
五重塔の周囲をレンズを覗きながらグルグル。
よく見ると、屋根は瓦じゃなくて茅葺きなんですね・・・。
この五重塔は平安初期に作られ、室町初期に再建されたそうですが、茅葺きなんですね。
奈良の五重塔が全て天平の甍と言われるように、瓦 なんですが・・・。
気に入りましたね、この五重塔。
どうも縦長の大きな絵ばかりで見難かったかも知れませんが、五重塔は全体を撮らないとイマイチ雰囲気が出ないものですから・・・。
それにしても予定外の場所に訪ねたところで、意外ないいものと出会えます。
これもプラリ旅の良さでしょうか・・・。
期待していなかった陽の光に恵まれました。
次回は羽黒山で大きな杉の木に囲まれた道で拾った 木漏れ日 の絵を載せます。