人気ブログランキング | 話題のタグを見る

 トヨタのリコール問題   2.25

 アメリカ議会の公聴会で、リコール問題で豊田社長が尋問?を受けています。
 トヨタのリコール問題   2.25_d0140806_9172270.jpg


 今日はたまたまトヨタ系部品メーカーの技術系OBの人と一緒に。
 「技術には絶対ということはないよな~。メカの場合は目に見えて比較的明確なんだけど、電子制御システムというのは目に見えないからな~」
 
 まー、技術関係の方は理解していただけるように、世の中に絶対ということはない。
 統計的には昔から千3つといって、千の中に3つ不具合はよしという考え方がある。それ以上に品質を高めるとコストが膨大にかかって、全体をダメにしてしまう。

 昔ある有名な品質管理の大家の講義を受けた時の話。
 ある記者が航空機事故の時に「絶対落ちない飛行機を作くれないもんですか?」という質問をその学者に投げかけたという。
 その学者は ”こんなバカな記者に答える必要がない ”

 世の中に絶対はないし、ミスはゼロにはならない。
 しかし、しかし。不具合の車に乗ってしまって、死んだり事故に遭う方はたまりませんよね。

 10数年前からトヨタはPPM作戦というのをやっていました。100万分の1の不良も見逃さないという、統計学ではキチガイみたいな考え方ですが、100万分の1でも不良車に遭遇したお客個人は100%の不良だというわけです。

 ところで、我が家は訳があって、トヨタの車が2台あります。1台は10年前購入した車で、もう1台は昨年購入したもの。私はこの2台の車を運転しているのですが、明らかにアクセルとブレーキの感覚が全然違う。

 今問題になっている電子制御システムを利用した新しい車は、ブレーキもアクセルもフォワーとしているというか、足の感覚と動作が少しずれているような気がします。特に支障はありませんが、2台の車を交互に乗っているので、余計にそう感じるのかも知れません。

 車に限らず、技術的な欠陥はなくとも市場で問題になるケースは多い。あくまでも使うのは人間ですから、人間の感性に追い付かない、マッチし難いものはクレームとなります。特に自動車のように生命にかかわる商品は大きな問題でしょうね。

 現実的な世界では、1年目の新車は買うな といわれるように、予想外のクレームに対応しながら製品の品質が良くなっていくようです。
 今回のトヨタの問題はクレーム対応の遅れが最大のポイントですね。

 余談ですが、テレビを見ながら面白いことを言う人がいました。
 「そりゃ、アメリカはここぞとばかりトヨタをいじめるわさ。日本でも韓国の車が市場を席巻して、クレームが発生したらパッシングが起きるわ」

 アメリカの公聴会は議員の宣伝の場という雰囲気もあるとか。トヨタいじめが票になる?
 「それほど言うなら、トヨタはアメリカから引き揚げてやるぞ!」
 豊田社長は啖呵を切れないでしょうね・・・・。

 日本の物作りは品質の良さが最大の武器です。
 今回のクレーム騒ぎはトヨタ1社の問題ではなく、日本の工業製品全体にも影響が出るかも知れませんね。

 それにしても日本のトヨタの車に関しては、リコールはないのでしたっけ?
Commented by mikaty at 2010-02-26 21:40 x
確かに巨額の公的資金の注入を受けているGMやクライスラーを助けたい思惑も議会にはあるようですが、トヨタもアメリカに工場を持ってるためトヨタを守りたいという力もまた働いているらしいので、今後トヨタ車に深刻な問題がでなければ、案外このまま事態は沈静化するのでは、、、と個人的には見ていますが、どうでしょうか(^◇^)
Commented by takeshi_kanazaw at 2010-02-27 08:18
沈静化ね・・・現地アメリカの生の雰囲気が理解出来ないので、よく判りませんね。アメリカ人の発想というか考え方は「フェアーである」ことを重視するような気がしますので、情報の公開方法など企業の姿勢が問われるような気がしますが・・・
by takeshi_kanazaw | 2010-02-25 10:07 | 時事放談 | Comments(2)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw