昔から(古代から)海の幸を中心に、若狭から奈良・京都に多くの物資が供給されていたようです。その物資の中でも鯖が有名で、江戸時代の後半には誰が言うともなく、小浜ー京都出町の道を「鯖街道」と呼ぶようになったらしい。
獲れたばかりの鯖に塩を振ってすぐに京都に運ぶと、京都に着くころにはちょうどいい味になったとか。京都までは18里(約72キロ)ですが、一気に運んだそうです。
「ちょっとでも山側に入ると、雪が一杯やね~。こっちはやっぱり雪国やな~」
どうも北陸にくると関西弁が出てくる(私は関西生まれ)
小浜からの鯖街道(国道27号から303号)はまさに雪の中。
周囲の山にも雪が・・・
「途中に熊川宿(くまがわじゅく)という古い宿場があるけど、よくある保存地区になっているのよ」 と同行の妻殿の説明。
そうですよね・・・。鯖街道といっても、道を走るだけではね。
建物か、何かないと見物にならない。
「木曽路の妻籠や馬篭とおんなじやん。ほんでも、誰も人が通ってへんやん」
寒い季節には客もきませんよね。
「せっかく鯖街道に来たんやから、鯖寿司でも食べていこや」
本場の鯖寿司は大きい。半身の塩サバがそのまま乗っている感じ。
小雨も降ってきたし、あまり長居をする場所でもないようです。
「京都まで行くと、京都を抜けるのが大変だから、琵琶湖の方へ行きましょう」
鯖街道は朽木方面へ進むのですが、さらに雪が多そうです。
冬の時期に寒鯖を京都に運ぶのは大変だったでしょうね・・・。