原作は司馬遼太郎さん。本は2~3回読みましたかね~、ずいぶん昔ですが。
このドラマの主役は松山生まれの3人になっていますが、どうも本当の主役は「明治という時代」だと思いますね。
司馬さんのテーマは、この作品だけじゃなくてズーと明治という時代ですね。
このドラマでも ” まことに小さな国が、開花期を迎えようとしている” とあります。
テレビを見ていて、フト 思ったのですが、登場人物の目標と国家目標が一致していますね。
自分がやらなきゃ国が滅びるという感性は少しオーバーですが、多分その時代の人はそう思ったのかも知れませんね。 それが明治という時代だったのでしょうね。
富国強兵という明治のテーゼに賛否はあるでしょうが、その時代の国際環境からは致し方ないところがあり、とにかく頑張ったエネルギーに賛同ですね。
現代はどうなんでしょうね・・・・・。
坂の上に雲は見えていますかね~。
それもみんなが見える雲は? 私には見えないですね・・・・・。
年の暮れに派遣村がニュースになっています。
どうも国際化を進める企業戦略と国が目指すところがなかなか一致しませんね。
企業人に明治時代の人間の感性を持てというのも酷でしょうが、昭和の復興期でも国際競争力を持たないと、国も企業も成り立たないという認識はあったと思うのですが・・・。
”明治は遠くなった” では済まされないことが、今起こっているのかも知れません。
やっぱり、坂の上の雲 が見えないと、エネルギーが出ませんね・・・。