彼方此方で「夏の祭り」が開催されていますが、雨が気になりますね。
昨夜(7月25日) 津島の天王祭りの宵祭りを見に行ってきましたが、夕方から凄い雨で中止寸前で雨が止んで何とか開催されたような状態。
「津島の天王祭り」は名古屋地域の方はよくご存じの祭りですが、500年の歴史があって、織田信長や豊臣秀吉も見たという歴史のある祭りのようです。 とはいってもどうも地域の厄病を払う庶民の祭りだったようです。もっとも、津島は名古屋の西20キロぐらいの場所ですから、信長や秀吉にとっては近場の祭り見物だったに違いありません。
この祭りの呼び物は、宵祭りで行われる提灯を一杯突き刺した捲藁船ですね。
「まだ船は出てこないのかな~・・・」
夕方の雨で、祭りの始まるのが随分遅れていました。
祭りの場所は津島神社の前にある天王公園の池。以前にこのブログで「津島の藤の花」を載せましたが、同じ場所ですね。
地元の人は池の周りに見物の桟敷を作って、のんびりと一杯飲んだり食ったりしながら見物するスタイルなんですが、それもまた情緒があります。20年前、津島の知人の桟敷でゆっくりと捲藁船を見たことがありますが、今回は桟敷の外で見物。(参考までに、桟敷には勝手に入れません。企業や個人の貸切です)
なかなか捲藁船がやってこないので、池の中央では花火がたかれて、水面に一杯火の粉が。
「ここで待つより、捲藁船が準備している場所へ行った方が早いや」
どうも庶民の私としては、ノンビリ待つのは向いていませんね。
やっぱり夕立のせいですね。捲藁船はまだ準備中でした。
現代ではさすがに捲藁は使っていませんが、細い竹の先に提灯をつけ、ひとつひとつロウソクを入れる作業が続いています。一艘に数百本の提灯棒が付きますから、準備に一時間以上かかりますね。
待つこと一時間弱。何とか形が整ってきたようです。
この祭りはそもそも津島神社の祭りですから、捲藁船には神主みたいな恰好をした人が乗り込みます。
一種の神事なんですね。次の日の朝は、また同じ場所で朝のお祭りもあるようです。
捲藁船は5艘あって、その船がゆっくりと池の中を進んで、津島神社の池の催事場所まで行くわけですが、まだ準備中の船もあって、出発はさらに遅れそうです。
池に提灯の明かりが写って、なかなか情緒がありますね。
「あれー、もう9時か・・・。この調子だと我家に帰れなくなるぞ・・・・」
ということで、池の中を行く捲藁船を見るのはあきらめました。
インターネットで拾った写真を載せておきますが、イメージとしてはこんな感じですね。
(やっぱりプロの写真の方が見栄えがいいかな・・・・)